ダクトメンテナンス方法の紹介
実際の排気ダクトのメンテナンス方法を紹介します。
1.ダクト内部の清掃
排気ダクトの内部に堆積した粉塵や油脂分などを放置すると空気の流れを妨げ運動効率の低下につながります。定期的な目視の確認だけでなく、専門業者による高圧洗浄やブラシなどを用いた定期メンテナンスが重要です。
2.フィルター清掃・交換
排気ダクトに設置されているフィルターは目詰まりを起こすと、排気効率が低下し、ダクトに余計な負荷がかかることでエネルギー効率が低下するため、定期的にフィルターの清掃と交換をする必要があります。
フィルターの清掃として、エアコンプレッサーで表面に付着した粉塵や汚れを飛ばしたり、またフィルターの劣化が進んでいる場合はフィルターの交換が必要になります。
3.排気ファンの点検・設備工事
排気ダクトのファンが正常に動作しないと、ダクトの排気能力が低下することによって工場内に有害物質が滞留することで事故や健康被害の恐れがあります。具体的なメンテナンス工事例として、排気ファンは故障前に異音などの初期症状が現れるためファンのベアリングやモーターの動作点検や各部品の潤滑油の補充などを行う必要があります。
4.腐食部分のメンテナンス工事
化学部品や湿気が多い環境下で稼働する工場では、化学物質などによりダクトに錆びや腐食が進行することが多々あります。ダクトの腐食部が一部であれば部分的な修理や表面修理で解決しますが、放っておくとダクト自体の交換が必要になり工事コストが高くなるだけでなく工場全体の生産性にも大きく影響するため、異常発見時には素早いメンテナンス工事が必須となります。具体的なメンテナンス工事として、腐食部分の表面研磨や該当部分を取り除くことで金属プレートの溶接を行い、防錆塗料などを塗布することで再発防止に努めます。
5.断熱材工事
上述でもある通り、工場の排気ダクトは工場内の空気や熱を運ぶ重要な役割を果たしていますが、保温メンテナンスが定期的に行われておらず、ダクトが外部にむき出しになっていると工場内外の温度差により配管や天井などに結露が発生し、腐食や水漏れなどの問題に発展します。
メンテナンス工事内容としては、ダクトに保温材と使用環境に応じた適切な断熱材の設置を専門業者が行う必要があります。こちらの二つを設置することによりダクトの運転効率改善と断熱材による火災リスクの低減により設備の寿命を延ばすことが可能です。
工事の背景・工事前の課題
お客様から、コンプレッサー室が高温になっており対策したいといったご相談をいただきました。具体的には、コンプレッサー室が冬場にもかかわらず35℃になっているため、
夏場になると機器の故障が懸念されるため早期に対応してほしいとのことでした。
そこで、当社は排気ダクトの導入をご提案いたしました。
改善効果・当社からの提案
当社はまず、実地に現場調査を実施し、問題の詳細を把握しました。遮熱工事を含む複数の解決策を検討した結果、コストパフォーマンスを考慮し、ダクトによる換気改善策を推奨しました。この提案では、コンプレッサーの適切な機器選定から設置までを一手に担い、排気ダクトを利用した換気システムを採用することで室内温度を効果的に下げることが可能となりました。この措置により、機器のトリップリスクを減少させ、運用コストの削減を実現しました。
排気ダクト設置工事
工場の背景・工場前の課題
新規設備設置にあたり、室内から蒸気を逃がす手段がなく、排気ダクトを設置する依頼があった。 機器:蒸気を発する機械 蓋を開けた際に、多くの蒸気が出る。 蒸気の排出量、設置箇所の広さに合わせた適切なファンの設置数・性能を選定する必要がありました。
改善効果・当社からの提案
まず設備近くに蒸気を吸い寄せるフードを設置いたしました。 その後、現場に合わせて排気用ファンの性能を選定し、設置 をいたしました。その他、ダンパー ・スパイラルダクトの設置も実施しました。
このように、当社はダクト工事・排気ファンなどの空調設備の工事実績が豊富です。現場に合わせた最適な提案をいたしますので、ぜひご相談ください。