「コンプレッサーが故障したかもしれない。」と不安を感じている方はいませんか。
コンプレッサーには故障原因がいくつもあり、さまざまな兆候が見られます。
そこで今回は、コンプレッサーの故障原因と兆候、修理の流れについて紹介します。

故障原因について

故障原因として最も考えられるのは「使用環境」です。
使用環境が悪かった場合、故障する可能性は高いでしょう。
その環境をいくつか紹介します。

原因①:工場内の室温が40℃以上

コンプレッサーを吸い込み空気温度が40度以上の場所で使用していませんか。
その環境では、潤滑油が劣化して故障につながります。

原因②:工場内の室温が0℃以下

温度が低過ぎるのも良くありません。
0度以下の場合、ドレンが凍結し、圧縮機各部に作動不良が発生します。

原因③:鉄粉や石粉、研磨粉、木屑などが多い

掃除を定期的に行わない場合、鉄粉や石粉などが散らばるでしょう。
それらがフィルターに詰まり、性能低下や圧縮機内部の破損事故を招きます

それ以外にも、オイルの量が減っている、オイル交換をしない、コンプレッサー同士の間隔をあけずに配置するなどが故障原因として挙げられます。
1つでも当てはまったら故障を引き起こす可能性があるため、注意しましょう。

予兆について

続いては、故障の予兆を5つ紹介します。

1つ目:異音や振動

いつもよりも音がうるさいと感じている場合はベルトが磨耗していたり、劣化していたりする可能性があります。
その状態で使い続けた場合、ベルト切れやプーリーの磨耗につながるでしょう。

そして、普段よりも小刻みに振動している場合、モーターベアリング・圧縮機
ベアリング磨耗が起きている可能性が高いです。その状態での使用はモーターや圧縮機
のロックまたは破損につながるため注意しましょう。

2つ目:吐出温度異常

周囲温度が40度以下でない場合やオイルが規定量に達していない場合は吐出温度異常につながります。

3つ目:圧力の上昇が悪いこと

吸い込みフィルターの目詰まりによって昇圧不良を起こし、吐出空気量の低下が見られるでしょう。
吸込フィルターの掃除や交換を行えば抑えられます。

4つ目:オイルの消費が早いこと

オイルセパレータエレメントの詰まり、もしくはオイル回収配管系統の詰まりが
原因として考えられます。オイルの消費が早くなったら故障を疑いましょう。

5つ目:圧縮エアーに水が混じっていること

ドレントラップの排出不良やドライヤーの冷却系の目詰まりによって起こります。

以上の5つが故障の予兆です。
時間の経過とともに劣化や磨耗は進むため、事故を防ぐのはもちろん、
小さなトラブルに発展しないために定期的なメンテナンスを行いましょう。

コンプレッサーが故障した場合、仕事が復旧までストップしたり、最悪の場合は買い替えたりする必要があります。
予兆を見つけたら早めに対応しましょう。

修理の流れについて

ここでは、コンプレッサーの修理の流れについて紹介します。
流れを知っておくと、どの程度進んでいるかわかり安心できるため、流れを確認しましょう。

STEP①:お客様の要望をお聞きし、最適な施工方法を提案

現場の状況を知ることから始まりますが、コンプレッサーの
メーカー・型式・型番・運転時間を教えていただきますと、よりスムーズに進められます。
その情報をお聞きした上で、最適な施工方法を提案します。
当社では一般的な工事から特殊なものまで対応しているため、ぜひご相談ください。

STEP②:現地調査・お見積り

図面と現場に相違がないか確認し、相違があれば、現場に合わせて実測して施工の準備に取り掛かります。
お客様の製造現場担当者からのご要望があった場合も柔軟に対応するため、安心してご相談ください。
現地調査を終えたら1週間以内にお見積もりを提出します。
それを確認し、注文書をいただいたらご成約が完了します。

STEP③:お打合せ

ご成約後には、工事の工程に関する打ち合わせを実施します。
お客様と実施するので、ご不明点がありましたら質問してください。

STEP④:着工して試運転・調整

そして、着工して試運転・調整に入ります。
作業中は事故防止を第一に考えて実施いたします。
そのため、施工においては安全保護具の着用の徹底、作業内容の打ち合わせ、危険予知の実施の全てを行なっております。
工程進捗の管理を徹底し、工期遵守に努めているので、安心してお待ちください。

STEP⑤:引き渡し

最後に引き渡しを行います。
工事が無事に完了したら最終検査を行い、引き渡しします。

以上の工程を経てコンプレッサーの修理を終えます。
初めての方は特にわからないことが多いと思いますので、その都度質問していただけると幸いです。

まとめ

今回は、コンプレッサーの故障原因と予兆、そして修理の流れについて紹介しました。
コンプレッサーは使用環境が原因で壊れる場合が多いです。
故障の兆候を感じた場合は早めの修理を心がけましょう。

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