食品工場で仕事をされている方の中で、ベルトコンベアの導入をお考えの方はいらっしゃいませんか。
この設備を取り入れれば、業務の効率化が図れるので非常におすすめです。
そこで今回は、食品工場にベルトコンベアを導入する流れについて解説します。

□食品工場でよく使われるベルトコンベアとは何か?

テレビで工場を特集している番組などで、動くレールのようなものを見たことがあると思います。
ベルトコンベアとは、その動くレールのことです。
これを使えば、人がものを運ばなくても機械が自動で運んでくれます。
そのため、この機械は自社工場で製造業を営んでいる方によく使われています。

これ以外にもベルトコンベアはさまざまな場所で活用されています。
空港でこの機械を見かけた方もいらっしゃるでしょう。
空港のスーツケースを受け取る場所にこの機械が備え付けられているため、私たちの荷物が自動で流れてきます。

次にベルトコンベアの種類について紹介します。
ベルトコンベアには、大きく分けて2つの種類があります。

*傾斜式のタイプ

このタイプはものを運ぶにあたって、その経路に高低差がある際に用いられるタイプです。
ベルトにものが滑らないための細工が施されているため、安心して運搬できます。

*船底型のタイプ

工場にベルトコンベアを導入しようとお考えの方の多くは、細かい部品や食品などを運ぶためにこの機械を使いますよね。
その場合は、このタイプがおすすめです。
ベルトの形に細かい仕掛けが施されているため、ものが真ん中に集まりやすくなっており、細かい部品でも落とさずに運べます。
異なる種類のそれぞれの特徴を理解し、自分たちの用途に合わせて選ぶようにしましょう。

□食品工場にコンベアを導入するまでのステップについて

ここからは、機械を導入するまでのステップについて紹介します。
機械の導入をお考えの方は、以下のステップを意識して手続きを行ってください。

*受注から設計まで

機械を備え付ける場所を観察して、打ち合わせを重ねながら設計を行います。
その後、提示された見積書の内容に納得できれば、正式に業務を依頼します。
それからは、注文書の受け取りや納期の確認などを済まして、図面の作成に取りかかります。
図面の枚数が多い場合は、時間を要する場合があるので覚えておきましょう。

*部材の調達から組み立てまで

1つ目のステップで決めた内容に沿って、必要な部材を調達します。
全ての部材が揃えば、それらを組み立てていきます。
この際は、機械を設計した方も現場で何かミスがないかチェックしてくれるので、安心してください。

*納品

組み立てが完了し、試運転を行った際に何も問題がなければ納品へと進みます。
試運転の際には、運転能力などの細かい部分をしっかりとチェックします。

完成した機械は専門の業者のトラックに乗せられて、工場へと運送されます。
機械が導入されるまでの全体の流れは、このように進んでいきます。

□食品工場でコンベアを使うにあたってよく起こるトラブルについて

ベルトコンベアは食品などを自動で運んでくれるので非常に便利です。
しかし、良い点ばかりに目を向けるのは危険です。
ベルトコンベアのよく起こるトラブルについても知っておきましょう。

そのトラブルとは、ベルトに関係する問題です。
この問題についてさらに具体的に説明すると、ベルトの部分になにかの不具合が生じることでベルトが縮んでしまい、ローラーに対して必要以上の負荷がかかってしまうのが原因で機械が壊れてしまうというものです。

通常時のベルトは張ったままの状態を維持するので、この問題はベルトの伸びが原因だと考えるのが普通です。
しかし、食品は例外に該当し、ベルトが縮む現象が数多く発見されました。
この問題は原因の特定が困難であったため、技術者を非常に困らせました。

では、このトラブルはどのように対処すれば良いのでしょうか。
原因を特定するために検証を続けていると、ベルト本体の繊維の間に運んでいるものの粉末などが入りこんでしまい、ベルトが縮む現象が起こっていると判明しました。
その原因を対処するために、新しい素材のベルトを使用したり、ベルトの状況に合わせてローラーの位置をバネによって自動的に調整できる機構を開発したりしました。
これこそが、現在オートテンションと称されている機能です。

工場にベルトコンベアの導入を検討している方は、ここまでに紹介したトラブルに十分気をつけておきましょう。
オートテンションのような機能を駆使して、あらかじめトラブルに備えておくことがおすすめです。

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ベルトコンベアについて疑問や不安を抱えている方は、当社までお気軽にお問い合わせください。

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