食品工場でエアシャワーの設置を考えている方はいらっしゃいませんか。
エアシャワーは主にクリーンルームの出入り口付近に設置し衣服に付着しているホコリや髪の毛を取り除く機器です。
設置するとどういったメリットがあるのか、設置時の費用が気になりますよね。
そこで今回は、エアシャワーの効果的な使い方を紹介します。 

□エアシャワーのメリットについて

先ほども少し、エアシャワーの効果について紹介しました。
ここからはより詳しくエアシャワーを設置する際のメリットを紹介します。
メリットを知らないと設置を決断しにくい場合もあると思うので、是非参考にしてください。 

メリットの1つ目は、付着したホコリや髪の毛を落とせることです。
食品工場には、衛生管理が欠かせませんよね。
せっかくクリーンルームを設置したとしても、その中に入る従業員の衛生状態が良くなければ、本末転倒です。
エアシャワーを設置することで、クリーンルーム内に汚れを持ち込むことを防げるでしょう。

しかし、ただ設置するだけでは期待している効果を見込むことは厳しいでしょう。
使用方法を指示して、効果的にエアシャワーを使用することをおすすめします。使用方法に関しては後ほど詳しく紹介させていただきます。

メリットの2つ目は、従業員同士の意識が向上することです。
衛生対策を徹底したい場合は、機器を設置することが大切なのではありません。
本当に重要なのは、従業員の意識です。
一人一人が汚れを絶対に持ち込まないという意識を持ってエアシャワーを利用したり、作業に取り組んだりすることが求められます。

エアシャワーを設置することで、従業員の意識を変えるきっかけになるでしょう。
衛生状態を改善したい場合は、是非設置を検討してみてください。 

□エアシャワーの効果的な使い方について

ここまではエアシャワーのメリットについて紹介しました。
ここまででも紹介した通り、エアシャワーは設置して満足してはいけません。
適切な使用方法を従業員に教え、徹底することが大切です。
ここからは、効果的なエアシャワーの使用方法について紹介します。

まずはエアシャワーの動作はご存知かもしれませんが、念のため確認しておきましょう。
動作は以下の通りです。

・従業員が機械の内部に入る
・センサーが感知し、扉がロックされる
・両側面と天井からエアーが吹き出す
・一定時間が経過すると扉のロックが解除される
・出口扉が開く
・入り口扉のロックが解除される

では、効果的に使用する方法を見て行きましょう。
入室前から衛生対策を実施することが大切です。

例えば、粘着ローラーを使用するのがおすすめです。
なぜ粘着ローラーをするのでしょうか。
エアシャワーの内部に汚れを持ち込むと、そのままクリーンルームにまで汚れが持ち込まれてしまう可能性が高まりますよね。
エアシャワーに入る前に汚れを落とせれば、より効果的な衛生対策になるでしょう。

また、靴裏を洗浄することも大切です。
忘れがちなポイントですが徹底したい部分ですね。 

上記の衛生対策が終わったら、エアシャワーに入ります。
エアーの出る角度、エアーを浴びる時間の設定が大切です。

吹き出し口は両側面と天井についているので、従業員にエアーが当たるように調節しましょう。
使用してもエアーが当たらない状態では意味がないので、うまく調節することが大切です。

浴びる時間に関してはタイマーを設定できます。
一度に利用する人数、エアシャワー自体の大きさ、使用時の効率を考えて、時間を設定しましょう。

注意点としては、使用後はホコリや髪の毛が空気中に舞っていることがあるので、次に使用する場合はある程度時間をおく必要があります。
また、吹き出し口は片方のみの場合は、時間の設定を長くした方が良いでしょう。

□エアシャワーの清掃方法について

ここまではエアシャワーのメリットと効果的な使用方法について紹介しました。
実際に設置するとなると、メンテナンスについても知っておきたいですよね。
メンテナンスの方法に関しては機器によっても異なりますので、詳しい方法は取扱説明書を参考にしてください。
わからないことがあれば当社までお問い合わせください。

ここからはエアシャワーの清掃方法について紹介します。
まずは、本体と床面の清掃です。
こちらは毎日行うようにしてください。
エアシャワーの床面に溜まったホコリを掃除機で吸い取ります。
この際にはホコリを巻き上げないように注意しましょう。

壁面を清掃する場合は、清潔な布を使用するようにしてください。
一定方向に向けて水拭きをします。
角部分は重点的に清掃するようにしましょう。

次は、プレフィルターやダストパンの清掃です。
頻度としては2週間に1度です。

プレフィルターとは空気の吸込み口についています。
引き抜いて専用の掃除機を使用してください。
ダストパンは、グレーチング床を取り外して、専用の掃除機で汚れを吸い取った後に、清潔な布で水拭きしましょう。

最後に、HEPAフィルターの差圧計の点検です。
2週間に1度は点検しましょう。

目詰まりを確認する差圧計がついている場合には、定期的にメモリを確認します。

□まとめ

今回は、エアシャワーの効果的な使い方を紹介しました。
エアシャワーには、衛生状態を向上するだけでなく、従業員の意識改革にもつながります。
また、設置したら使用方法も徹底するようにしてくださいね。

>>お問い合わせはこちら

関連記事