皆さんは集塵機の種類にはどのようなものがあるかご存知でしょうか。
集塵機は大きな風量で作業時の粉塵が空気中に発散しないように吸引除去するための機械を指します。
用途によってさまざまなものがあるため事前に把握して選択する必要があります。
今回は、集塵機の必要性と種類、選択する際のポイントをご紹介します。

 

□集塵機の必要性について詳しく解説します!

集塵機は、安全な工場環境にするためにも欠かせません。
放っておくとどのようなことが起きるのでしょうか。
それは、粉塵爆発です。
発生した粉塵が爆発を引き起こしてしまうのです。
大事故を未然に防ぐためにも日頃から徹底的に粉塵の除去を行うことが大切です。

その際に重要なのが、粉塵機なのです。
設置スペースをできるだけとりたくない側面もあるでしょう。
ただし、粉塵をしっかり除去するためにも設置することをお勧めします。

 

□集塵機の種類についてご紹介します!

集塵機は粉塵の出る工場などで粉塵を飛ばさないように吸引してくれます。
今回は、集塵機の種類について4つ紹介します。
ぜひチェックしてみてください。

*重力集塵機について

ダクトの途中に大きな部屋を設けます。
そして、粉塵を含んだ空気を急激に低速化させることで、重力で沈降させて集塵します。
これは前置き集塵機と呼ばれています。
後ほど説明するろ過集塵機などの高性能な集塵の前の工程として、洗い粉塵を取り除くのです。
そして、ろ過集塵機の負担を軽減します。

*ろ過集塵機について

フィルタで粒子をろ過して捕集します。
局所排気装置として、万能的に使用できる集塵機で汎用性があると言えます。
また、ろ過フィルタの上に堆積した粒子自体がろ過層として働きます。
それゆえ、細かい粒子も捕集可能となっています。

他の方式の集塵機と比較して圧力損失が少なくて済みます。
また、断続的な払い落としを要するため、粉塵の払い落とし機能が集塵機には求められるでしょう。

*湿式集塵機について

粉塵を含んだ気流を水中に透過させる、あるいは、水などの液体を吹き付けることで捕集して集塵するものです。
基本的に、湿式集塵機は排水処理を要します。
それゆえ、メンテナンスと設備の費用がかかることが難点です。
その点は把握しておいてください。

*電気集塵機について

ろ過集塵機と同様で、高性能なのが電気集塵機です。
捕集はオイルミストや粉塵等の微粒子を高電圧を掛けた電極間のコロナ放電を利用して帯電させます。
また、その帯電した微粒子を静電引力を利用し、集塵極に付着させます。
そして、捕集する流れです。
圧力損失が小さいことに加えて、微粒子を高い捕集率で捕集できます。

最初はメンテナンス費用や設備費がかかります。
しかし、局所排気装置やオイルミストの捕集用途で利用されるため、それらの対策に有効でしょう。

以上が、集塵機の種類について紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。

 

□集塵機を選択する際のポイントとは?

集塵機は先ほどの章で解説したように用途に応じて使い分けることが大切です。
例えば、水分が多いものから集塵する際に、乾式専用のものを用いたら破損の原因になりかねませんよね。
このように集塵する対象のものを考慮した上で、選択することが重要です。
ここでは、集塵機を選ぶ際に重要なポイントを3つ解説します。

まず1つ目は、集塵量を考慮する点です。
集塵ができる量に応じて決定することは大切です。
当然、量が多い方が集塵でき、チリ捨ての頻度を低減可能です。
一方で、重くかさばるかもしれないため、注意してください。

2つ目は、何を吸うか考慮することです。
水や水気を含んだ木屑などの集塵を行う場合には乾湿両用を、コンクリートやサイディング製粉などの乾いたものを吸う際には、乾式専用の集塵機を用いるようにしましょう。

両者の違いはフィルターや構造面にあります
乾湿両用のフィルターは粗く、粉塵専用は細かいです。
それゆえ、乾湿両用の集塵機の集塵機で細かい粉塵を吸うとフィルタを通過し、モーターに入り込み故障する恐れがありますので、注意してください。

3つ目は、電動工具と接続するかどうかです。
電動工具と接続して使用する場合は、電動工具の操作と連動して作動する集塵機が必要です。
通常の集塵機として使用するなら、標準でT型ノズルが付属した集塵機を用いてください。

以上が、集塵機を選ぶ際の重要なポイントでした。
この点を踏まえて集塵機を選択することが大切です。

 

□まとめ

今回は、集塵機の必要性と種類、選択する際のポイントをご紹介しました。
集塵機には用途に応じて使い分けることが大切であるため、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
また、選択する際には「乾湿両用かどうか」「電動工具との接続」などについて考慮することが大切になりますが、詳細についてわからない方も多いかと思います。
そのため、メンテナンス等でお悩みの方は、お気軽に当社までご相談ください。

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