​​工場で省エネ活動について検討中の方はいらっしゃるでしょうか。
省エネと言っても、具体的にどういった活動をするのかがわからない方は多いですよね。
省エネは環境保全のためだけでなく、工場のブランディングや安全稼働にも役立ちます。
そこで今回は、省エネとは何か、メリット、省エネ化までの流れについて紹介します。

□省エネとは何か

そもそも省エネとは何なのでしょうか。
省エネとは、エネルギーを効率的に使用することを言います。
一般的な家庭から製造業まで幅広い分野で省エネ化が求められています。
省エネ化を進めるために知っておきたいエネルギーの定義について紹介します。

まずはエネルギーの定義について紹介します。
エネルギーとは、物質が持っている仕事をすることのできる能力のことを指します。
ここでいう仕事とは、物体に加わる力と物体の変異の内積によって定義される物理量のことです。

正直何を言っているかわからないですよね。
簡単に説明すると、エネルギーを使用して何かしらの動作を起こすということです。
ここでは上記のような認識で問題ありませんよ。

では、省エネとは何かについて確認していきましょう。
私たちの生活は、電気やガスといったエネルギーによって成り立っていますよね。
電気やガスは。石油や石炭、天然ガスといった資源から作られています。
これらの資源は、無限にある物ではありませんよね。

資源がなくなってしまうと、私たちの生活は成り立たなくなるでしょう。
そこで私たちに求められているのは、エネルギーを効率よく使用することです。
また、エネルギーを安定して共有する目的以外に、地球温暖化を防ぐ目的としても進められています。

□省エネのメリットを紹介

ここまではエネルギーの定義や省エネとは何かについて紹介しました。
省エネの必要性についてはご理解いただけたかと思います。
ここからは省エネ化を進めるメリットを紹介します。

1つ目は、コスト削減です。
省エネを実施しようとすると、最初はお金がかかりますよね。
具体的な事例としては、工場内の電気をLEDに変更したり、エネルギーの使用量を見える化をしたりがあります。

これらの事例を見るだけでもお金がかかりそうと思っている方は多いでしょう。
導入コストは負担になるように感じるかもしれません。
しかし、エネルギーの消費量を減らせるので、ランニングコストは下げられます。
省エネ化を進める際には、中長期的な視点を持って進めることが重要です。

2つ目は、企業ブランディングになることです。
みなさんはCSRという言葉をご存知でしょうか。
これは日本語で企業の社会的責任という意味です。
これは企業が自社の利益を追求するのではなく、経済全体を活性化させより良い社会づくりをするための自発的な取り組みのことを指します。

省エネはこのCSRの観点から企業の価値を高められます。
企業価値が高まるということは、営業活動や資金調達にもプラスに作用するということですね。

3つ目は、設備の寿命を伸ばせることです。
設備を新しくすることだけが省エネ化ではありません。
使わない照明は消しておく、節水を意識する、日々のメンテナンスで最適な状態を心がけるといった活動も省エネには欠かせません。

これらの行動は、結果的に設備の長寿命化につながります。
設備の寿命が伸びるということは、機会的な損失を減らせるということですね。
安定した稼働が実現できるという点も大きなメリットになるでしょう。

□省エネ化までの流れ

省エネの定義やメリットについて紹介しました。
では、実際に省エネに向けた活動をどのようにしたら良いのかがわからないという方に向けて、省エネ化の流れについて紹介します。

・現在のエネルギー使用量を知る
まずはエネルギーを使っている工程や場所を書き出します。
そして、それらに関連する資料を収集します。
その資料をもとに実際に現場で調査を行います。
モニタリング機器を設置してデータを集め、エネルギー使用量の見える化を行います。

・基準値を決める
使用量を把握できたところで、基準値を定めます。
基準値を目指して省エネ活動を行なっていくことになります。

・省エネできるところを突き止める
先ほど確認した使用量のデータをもとに運転方法について検討します。
検討内容については、設備の運転方法や清掃、保守などです。
そして、検討した内容から省エネできる箇所を探し、実際に施策まで考えます。

・省エネ施策を実施する
考えた施策を実際に行動に移していきます。

・効果検証して、最初から繰り返す
最後に効果を検証します。
もちろん初めから効果が出ていれば問題はありませんが、全てがうまくいくとは限りませんよね。
うまくいかなかった場合は諦めるのではなく、最初の工程に戻り基準値に達するまで繰り返していきましょう。
常に改善し続けるという姿勢が省エネ化を達成するための近道です。

□まとめ

今回は、省エネとは何か、メリット、省エネ化までの流れについて紹介しました。
省エネは企業にとっては負担の大きい投資だと思っていた方も多いのではないでしょうか。
中長期的に見れば、企業にとってもメリットは非常に大きいので、是非取り入れていただきたいです。

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