工場内に事務室や休憩所の設置をお考えの方にぜひ知っていただきたいのが、パーテーションです。
パーテーションと言っても、用途やニーズに応じてそれぞれ最適なパーテーションがあります。
そこで今回は、パーテーションと施工型パーテーションであるファクトリーブースについて詳しく解説します。

□パーテーションの1種であるファクトリーブースをご紹介します!

工場や物流倉庫で事務室や休憩所を設置するためにパーテーション工事を行う場合、天井の高さや天井の障害物がポイントになります。
工場や物流倉庫では、住宅やビルとは違い、天井高が最低でも3メートル以上確保されている場合がほとんどです。
天井が高いほど、パーテーション設置に必要となる工事費が高くなってしまいます。
さらに、耐震面の関係でパーテーション工事以外の対応も必要になります。

そんな時は、ファクトリーブースがおすすめです。
ファクトリーブースとは、天井付きの施工型パーテーションで、現在は遮音性や断熱性に優れたタイプなどもあります。
施工型パーテーションは、パーテーションの1種で、床や壁、天井への取り付け工事が必要となります。
ちなみに、多くの方がパーテーションと聞いて思い浮かべるのは、置くだけで完成するローパーテーションと呼ばれる製品です。

用途としては、現場内事務所や休憩室、ライン管理室などに使用するスペースを確保したい場合に設置されます。
ファクトリーブースを設置する場合は、付随工事として電気工事や換気設備工事、消防設備工事、セキュリティ工事なども行う必要があります。

□施工型パーテーションの魅力をご紹介します!

では、施工型パーテーションにはどのような特徴やメリットがあるのでしょうか。
ここでは、パーテーションと同様に壁や部屋の増設に使用されている造作壁と比較してご紹介します。

一般的に、パーテーションは1工程で施工が完了します。
したがって、コストや時間をかけずに施工できます。
もちろん、施工型パーテーションも同様のことが言えるため、複数の工程が必要な造作壁に対して、コストや時間に大きな負担がかかりません。

施工型パーテーション最大の特徴は、解体と再施工が可能なことです。
たとえば、部署の異動や増員などが生じた時に、オフィスも移転することになったり、現状のオフィスレイアウトではスペースが足りなくなったりしてしまいます。
パーテーションの移動が必要になった場合でも、使用しているパーテーションを一度解体して、引越し先に運搬、再施工して使っていただくことが可能です。
また、パーテーションの拡大が必要になった場合でも、一部を解体して必要な部分を増設することで解決できます。

造作壁を使用していて、移転やレイアウトを変更する必要が生じてしまうと、一度造作壁を取り壊す必要があるため、施工型パーテーションがおすすめと言えます。

現在ではデザイン性にも注目が集まっており、カラーバリエーションが豊富な点も特徴です。
最近は、ガラスを使用したパーテーションの人気が高いですが、ダイノックシートやメラミン化粧合板を使用したパーテーションも作成可能です。
そのため、ガラスとダイノックシートやメラミン化粧合板を組み合わせることで、約100万通りのデザインを実現できます。

このように、将来レイアウトの変更が考えられる場合や、なるべくコストを抑えたい場合、工事のために業務を長い時間止めたくない場合に、施工型パーテーションがおすすめです。

□ファクトリーブースの設置用途について

ファクトリーブースは、どのような用途で使用されているのでしょうか。

用途として多いのは、休憩スペースや喫煙室、大型冷蔵庫、トイレブースなどです。
それぞれ簡単にご紹介します。

*休憩スペース

ファクトリーブースで天井までしっかり覆われているので、作業スペースの作業音にストレスを感じず休憩できます。

*喫煙室

ファクトリーブースは、天井までしっかり覆われているので、他のスペースへ煙草の煙が漏れてしまう心配はありません。

*大型冷蔵庫

天井がしっかり覆われているため、冷気を逃さず食材を冷やすスペースとしても利用できます。
別途冷却ユニットの工事を行う必要があります。

*トイレブース

トイレが設置されていない事務所にトイレブースを作ったり、トイレの数を増やしたりする際に役立ちます。
他の空間と分断されているため、気になる臭い対策もできます。

□施工型パーテーションの価格はどのくらい?

たとえば工場内に待合室を増設する場合を考えます。
ここでは、単に工場内を横一列のアルミパーテーション4枚と窓付のドア1枚で区切るものとし、パーテーションは壁のように全面パネルで覆うとします。
この場合、20万円前後といわれております。

しかしこの金額はあくまで概算であり、実際には現地調査を行って本見積もりを作成して価格が算出されます。
また同様の内容で不燃パーテーションで施工した場合、30万円前後と価格が変わりますので、金額に関しては一度問い合わせいただくことをおすすめいたします。
不燃パーテーションの場合、不燃性が付加されている分若干高価になります。

ここから、「天井を付けたい」や「ガラスパーテーションに変更したい」、「遮音性をあげたい」といった追加を行うと、先ほどの金額に追加分の価格が追加されます。

一度問い合わせを行っていただくことで不要なコストが発生しませんので、設置する目的や場所などを決め、一度設置会社様にご確認いただくことをおすすめいたします。

また設置期間ですが、目安として10~20日間は最低でもかかる可能性がありますので、なるべく早い段階にてご相談いただくと余裕をもってそのあとの作業を行うことができます。

□まとめ

本記事では、パーテーションと施工型パーテーションであるファクトリーブースについて詳しくご説明しました。
パーテーションやファクトリーブースの設置に関して、何か疑問点やお悩みがありましたら、お気軽にご連絡ください。

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