「モーターが故障してしまったので、修理を依頼したい。」
「モーターを修理する際の流れを教えてほしい。」
上記のようなお悩みはございませんか?
そこで今回は、モーターの故障が起こりそうな症状と、修理時の流れについてご紹介します。
モーターを修理するメリットもご紹介するので、ぜひご覧ください。
□モーターの故障が起こりそうな症状について
モーターが故障してしまうと不便なので、できるだけ早めに対策をして、故障を防ぎたいですよね。
モーターが完全に故障してはいなくても、故障の前兆となるような症状がいくつかあります。
ここでは、そのような症状について確認して、実際に症状が見られた際に早期の対応ができるようにしていきましょう。
よくある症状としては、主に3つのものが挙げられます。
まず1つ目は、異常音です。
異常音を無視して使用を続けると、ベアリングが破損してしまい、コイルも焼損してしまうこともあります。
対策としては、ベアリングの交換に加えて、オーバーホールもしておくと良いでしょう。
2つ目は、熱の発生です。
モーターを長期間使用していると、コイルが劣化して熱を発生させてしまいます。
そのまま使用を続けると火災の原因にもなるので、十分に注意しましょう。
また、対策としては、コイルの巻き替えがおすすめです。
3つ目は、激しく振動することです。
こちらは、回転子のバランスが悪いことや、ベアリング周辺の不具合が原因として考えられます。
対策として、バランス調整やオーバーホールを行っておくと安心でしょう。
今回は3つの症状をご紹介しましたが、他にもカーボンブラシの減りが早かったり、整流子面が傷んだりしている場合にも故障の危険性があります。
そのため、少しでも違和感を覚えたら早めに対策をすることをおすすめします。
□モーターを修理する際の流れをご紹介!
ここまで、モーターが故障する前兆と、その対策法について確認してきました。
しかし、対策をしても故障してしまうこともありますよね。
続いては、故障したときに修理する際の流れについて確認していきましょう。
*モーターの部品を洗浄する
まず初めに、モーターを解体して部品を洗浄します。
汚れの種類もいくつかありますが、汚れに合わせた最適な方法で洗浄するので、綺麗な状態になります。
洗浄後にはマイクロメーターで各部を計測し、消耗度合いを確認します。
また、実際に目で見て破損の確認を行う場合も多いでしょう。
*コイルを巻き替える
コイルは焼損したり破損したりしやすいです。
そのため、新しいコイルに交換する場合が多いでしょう。
コイルに破損がない場合には、洗浄と乾燥を行い、絶縁ワニスを塗ることで、再び使用できるようになります。
*部品を交換する
劣化した部品は新しい部品と交換します。
基本的には、もとの部品と同じ種類のものを使用しますが、場合によっては劣化の少ない種類の部品に変える場合もあるので、確認しておきましょう。
また、交換ではなく加工して劣化の補修をすることで、再び部品を使用することもあります。
□モーターを修理するメリットとは?
モーターを修理する際の流れについて確認してきましたが、そもそもモーターを修理するメリットはあるのでしょうか。
「故障したら、新品のモーターを買い直したほうが良いのではないか。」
このようにお考えの方もいらっしゃいますよね。
しかし、修理をすることのメリットは3つほどあるので、それぞれ確認していきましょう。
まず1つ目は、費用を抑えられることです。
修理をするのにももちろんお金はかかりますが、新品の購入に比べて半分程度の費用で修理できる場合もあります。
大きいモーターは価格が高くなることも多いので、修理で費用を抑えられるのは嬉しいですよね。
2つ目は、生産が終了したモーターでも再び使用できるようになる可能性があることです。
生産が終了している場合、新品の購入はできません。
しかし、修理だと同じ種類のモーターを使用し続けられます。
ただし、あまりにも古い種類の場合には修理できないことがある点には注意しましょう。
3つ目は、納期が早いことです。
新しくモーターを購入する場合、メーカーから購入すると数ヶ月ほどかかってしまうこともあります。
しかし、修理では約1週間ほどで対応してもらえる場合が多いです。
予備のモーターがない場合には、モーターの故障時に作業が止まってしまうため、困ってしまいますよね。
そのため、モーターに異常が見られた際には早めに修理を依頼することをおすすめします。
当社でも、ご依頼から数日以内に現場調査を行う迅速な対応を心がけておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
□まとめ
今回は、モーターの故障の前兆と修理する際の流れ、さらに修理をするメリットについてご紹介しました。
異常音を発し始めたり、熱を持ち始めたりしたら、モーターが故障しやすい状態になっているかもしれません。
早期に対策をして故障を防ぎ、それでも故障してしまった際には早めの修理を心がけましょう。