「ほこりの危険性について知りたい」
「ほこりの発生要因は何なのだろう」
「工場のほこり対策を知りたい」
このようにお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、ほこりの危険性と発生要因、対策についてご紹介します。
少しでも興味のある方は、ぜひ参考にしてくださいね。
□ほこりの危険性とは
ほこりによる危険とはどのようなものでしょうか。
ほこりは汚いだけで、あまり危険ではないとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ほこりは工場にとって非常に危険です。
ここでは、ほこりの危険性についてご紹介していきます。
工場では、ほこりの付着は、製品の品質低下につながり、納品先でのクレームの原因になったりしてしまいます。
また、対策が不十分であると、製造プロセスで歩留まり低下が発生し、ダウンタイムの増加につながります。
ここからは、具体的にどのような危険性があるのかを見ていきます。
*電子機器の生産現場
光学部品を搭載した電子機器の生産現場では、工場で発生したほこりが部材に付着することで、最終製品の品質低下が起こってしまいます。
*樹脂部品の塗装工程
樹脂部品の塗装工程では、部品にほこりが付着していることで、塗装した後の表面に突起上の隆起ができてしまいます。
*食品の生産現場
食品の生産現場では、異物が混入した製品が市場に供給されることで、重大な事故や大規模な回収につながってしまうことがあります。
このように、工場ではほこりがかなり危険であることが分かります。
しっかりとほこり対策をして、このような危険を未然に防ぎましょう。
□ほこりの発生要因と対策について
ここまでは、ほこりの危険性について見てきました。
ほこりの危険性については、ご理解いただけたと思います。
ここからは、そんなほこりの発生要因と対策についてご紹介します。
*ほこりの発生要因
ほこりは、身の回りにある様々な細かな物質が絡まり合ってできています。
要因として、布製品から発生する糸くずや綿ほこり、空気中の塵、砂、髪の毛、ダニの死骸や排泄物などが挙げられます。
これらが空気の流れによって移動し、ほこりとなり、蓄積されていくのです。
*ほこり対策
ほこりをためないためには、以下の対策方法があります。
・こまめな掃除や換気
たまりやすい箇所はこまめに掃除を行うようにしましょう。
しかし、これはほこりを取り去るのではなく、たまるのを防ぐための方法です。
また、定期的に空気を入れ替えることでほこりがたまることを防げます。
・発生源を減らす
ほこりの発生源を減らすことで、ほこり対策ができます。
先ほど説明したほこりの発生要因を確認し、これらの発生源を減らす努力をしましょう。
・ほこり防止のケア
工場内に布製品がある場合は、定期的に水洗いを行うようにしましょう。
また、ほこりが出にくいタイプのカーテンなどもあるため、工場内にカーテンがある場合はこちらを利用するようにしてください。
布製品に対してスプレーなどを利用するのも良いでしょう。
ほこりの発生要因と対策をご紹介しました。
要因をしっかりと理解し、適切な対処を施しましょう。
□クリーンルームによるほこり対策について
ほこり発生源を減らすためにはまだできることがあります。
ここからは、クリーンルームによるほこり対策についてご紹介します。
*クリーンルームとは
クリーンルームとは、空気中に浮遊する微粒子や微生物が限定されたレベル以下の清浄度に管理されており、不純物やゴミを持ち込まないようにするための部屋のことを指します。
簡単に言うと、小さなほこりや目に見えない細菌を取り除き、製品の品質を守る部屋のことです。
微粒子は、一般的な空気調和設備のエアフィルタでは完全に取り除けません。
このような、ご自身では取り除くのが難しいものを簡単に取り除いてくれるのが、クリーンルームなのです。
外部から取り入れず、内部でも発生させない工夫がなされているのです。
*クリーンルームの仕組み
外部からゴミが入り込むことを防ぐため、室内の圧力を制御し、気流の分布や風の向き、速さを調節しています。
また、クリーンルーム内での作業者が汗をかくことのないように、適切な温度、湿度を保っています。
加えて、薬剤や清浄水を使用することで、室内の微粒子の濃度を調節できます。
クリーンルームは用途によって、温度や湿度、静電気、電磁波、振動、ガス成分が変えられます。
つまり、クリーンルームを導入することで、ほこり対策ができた理想の環境を作れるのです。
クリーンルームについての説明をしました。
ほこり対策でお悩みの方は、クリーンルームを導入してみてはいかがでしょうか。
□まとめ
今回は、ほこりの危険性と発生要因、対策についてご紹介しました。
ほこりへの適切な対処法はご理解していただけたでしょうか。
当社は、クリーンルーム導入のお手伝いをしています。
大阪府を中心に近畿圏内で導入をお考えの方は、お気軽にご相談ください。