工場で作業をしている方の中で、空調にお困りの方はいらっしゃいませんか。
室内の空気が悪いと従業員の作業効率が低下したり、健康状態に悪影響を及ぼす場合があったりするため、きちんと対策しておきたいですよね。
そこで今回は、工場の空調を改善する方法を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
□工場内で発生する熱中症に気を付けよう!
地球温暖化の影響により、日本全体の平均気温は年々上昇しています。
猛暑日を記録する回数は都市部だけでなく地方でも増加傾向にあり、より入念な暑さ対策が欠かせなくなりました。
そして気温の上昇に伴って、私たちが熱中症にかかるリスクも高くなっています。
「熱中症は、直射日光を浴びる屋外で発生する」と思われている方もいますが、実際には空調設備のある室内で熱中症にかかる方が多くいます。
空気がこもる倉庫や工場では、室温が40度を越えることも珍しくありません。
気温の上昇が続く昨今において、適度な休憩や水分補給の注意喚起だけで熱中症を予防することは難しく、建物の暑さ対策を見直す必要があります。
□室内は温度だけでなく湿度にも注意しよう!
倉庫や工場では、暑さ対策だけでなく湿気の対策も大切です。
暖かく湿った空気は、外気に触れることで冷やされて水滴になり、結露が発生します。
そしてこの結露がカビの原因となり、保管品や建物の衛生面に悪影響を及ぼします。
カビは対策を放っておくと異常なスピードで繁殖していくため、早めに対策を練る必要があります。
カビ対策として重要なのは、空気が循環される環境づくりです。
しかし倉庫や工場は保管品や資材が日焼けによって劣化するのを防ぐため、窓の数を少なく設計している場合が多いです。
窓が少ないと、換気効率が悪いため空気が室内にたまりやすくなります。
また仕切りが少なく天井が高い建物の構造も、空気の停滞をもたらしています。
以上の点を踏まえた上で、効果的に空気を循環させる仕組みを整えることが重要です。
それでは次の章で、具体的な対策方法について確認していきましょう。
□工場の空調を効率化する方法を紹介します!
この章では、工場内の温度や湿度を改善するための方法を具体的に紹介します。
今すぐ取り入れられる設備も多くあるため、ぜひ参考にしてください。
*スポット空調の設置
スポット空調は、工場内に設置することで部分的に温度を低下させる効果があります。
作業する場所がベルトコンベア式に固定されている工場や、室内全体の温度を下げるよりも局所的に温度を低下させた方が効果が高い場合に用いると良いでしょう。
スポット空調の中には、吹き出し方向を調整できる商品や自由に移動できるタイプのものもあるため、目的に合わせて使用してください。
*ビニールカーテンで空間を仕切る
従業員の作業場所が集中している工場では、工場全体を冷やす必要はありません。
ビニールカーテンを引けば空間を遮断できるため、冷気を部分的に集められます。
そうすることで空調効率を高められ、電気代を大きく削減できるでしょう。
また、ビニールカーテンは比較的少ないコストで取り付けられるため、暑さ対策をそろそろ始めようとお考えの方におすすめの方法です。
*断熱フィルムや断熱塗装の活用
断熱フィルムや断熱塗装は、外部の熱をシャットダウンする効果があります。
断熱フィルムを窓に貼り付ければ、熱を遮断しながら、日光だけ取り入れられます。
また断熱塗装は、工場に良く使用されているトタンや鉄板の屋根と相性が良いため、高い効果を発揮するでしょう。
これらも低コストで取り組める暑さ対策であるため、直射日光の強い地域に工場がある場合は、早急に取り付けることをおすすめします。
*吸排気フードの設置
工場内の温度や湿度が高くなる原因の一つは、機械から発生する熱気や湯気です。
そこで熱の発生源に吸排気フードを取り付けると、効率的に熱や湿気を逃してくれるため、室温の上昇を抑えられます。
火力で稼働している機械や熱湯を扱う工場では室温が高くなりやすいため、その際に吸排気フードは高い効果を発揮するでしょう。
*自動空調システムの導入
暑さ対策としてさまざまな方法を紹介しましたが、人の感覚だけで室温や湿度が適切かどうか見極めるのは限界がありますよね。
人為的なミスによって事故が起きるのを防ぐためにも、自動空調システムの設置をおすすめします。
この空調システムを導入すれば、室温が上がった場合に自動で温度を調整してくれます。
従業員は業務に集中できるようになるため、作業効率が上がるでしょう。
現在使用している空調に後付けの自動空調システムを設置すれば、導入費用も抑えられます。
事故が起きてからではなく、前もって対策しておくことが非常に重要です。
株式会社藤浪では、大阪府を中心に近畿圏内なら、あらゆる施工をワンストップで対応可能です。
工場の空調を改善したいとお考えの方は、当社にお気軽にご相談ください。