「工場に集塵機を設置した方が良いのだろうか」
「集塵機を設置すると何が良いのか」
このような疑問をお持ちの方は多いです。
そこで今回は、集塵機の配管工事の目的を紹介します。
また、集塵機を使用するにあたって注意すべきトラブルとその前兆、対処法についてもお伝えします。
ぜひ参考にしてくださいね。

 

□集塵機の概要・特徴をご紹介!

そもそも、集塵機とはどのような設備なのでしょうか。
ここでは、集塵機の概要と特徴を紹介します。

工場で使用される局所排気装置やプッシュプル型換気装置の排気には、有害ガスや蒸気、粉塵、ヒューム、ミストなどの有害物質が含まれています。
このまま排気すると、有害物質が工場内や大気中に放出され、労働環境や大気の汚染につながります。
排気に含まれる有害物質を取り除いたり、無害化したりする必要がありますよね。
そこで使用されるのが集塵機です。

集塵機は、生産現場である工場などで発生する小さなごみを集めて取り除きます。
おもにオイルミストや紙・木の粉塵などを回収できます。
ごみを集めて取り除く方法には、サイクロン方式、機械式、静電気を利用するタイプのものなどさまざまな種類があります。
粉塵やヒュームなどの粒子物質を分離することで、有害物質が空気と一緒に排出されるのを防ぎます。

排出された排気は屋内に戻ることも多いです。
そのため、集塵機は工場内のクリーンな環境を維持するという意味でも欠かせません。
その性能は、ダクトやフィルターの形式や性能によって異なります。

さらに、管理状態によっても大きく変わります。
そのため、集塵機は定期的かつ適切なメンテナンスが必要不可欠な設備です。

 

□集塵機を使用する際の注意事項をご紹介!

*集塵機によくあるトラブルをご紹介!

集塵機を使用するにあたって、注意すべきトラブルについて紹介します。
集塵機によく発生するトラブルは次の3つです。

・吸い込み風量の減少
・粉塵の飛散
・集塵機本体の腐食や異音、異臭の発生

それぞれくわしく解説していきます。

まず、吸い込み風量の減少についてです。
粉塵がファンのインペラーやダンパーに付着することで、フィルターが目詰まりすることが主な原因です。
また、パッキンの損傷や配管からのエアリークなどで十分な風量を確保できていない可能性もあります。
メンテナンスを長期間怠ると、上記のような状態になり、吸い込める空気の量がだんだん減少していきます。

続いて、粉塵の飛散です。
この現象が発生した場合には、フィルターやガスケット類の劣化が考えられます。
本体に亀裂や穴が開いている可能性もあります。
フィルターは定期的に交換しましょう。

最後に、集塵機本体の腐食や異音、異臭の発生についてです。
集塵機は電気部品を多く使用しています。
そのため、劣化などでモニターが故障した場合には、このようなトラブルが見られます。 
また、吸引した粉塵の中に燃焼物などが混入していると、フィルターが焼損しているケースもあります。

*トラブルが与える影響とは

上記のようなトラブルが見られたまま使用した場合に、どのようなことが起こるのでしょうか。
代表的な例を3つ紹介します。

・集塵機の稼働停止
・粉塵の飛散による異物混入
・集塵機本体の発煙、火災

それぞれ詳しく解説していきます。

まず、集塵機の稼働停止についてです。
トラブルが見られる状態で使用を続けると、急に集塵機が稼働を停止してしまう可能性があります。
その場合には、工場内に本来回収される粉塵が飛散することになります。
粉塵が回収・排出されないと、工場内の労働環境悪化を招きます。

さらに、粉塵が飛散することによって、製品に異物が混入することにもつながります。
特に、食品や精密機器を製造している工場では、異物混入には敏感でしょう。

また、フィルターが目詰まりした状態で使用を続けることで、発煙・発火のリスクが高くなります。
労働者を大きな危険にさらすことはもちろん、工場や機械も使用できなくなってしまう可能性があります。

 

□よくあるトラブルを予防するには?

では、トラブルを事前に回避するにはどうしたら良いのかと疑問に思う方もいるでしょう。

代表的な対処法は次の3つです。

・風量の確認とフィルターの交換
・損傷部分の補修や配管交換
・本体の清掃、オーバーホールの実施

集塵機のトラブルには、上記のような定期的なメンテナンスや点検が有効です。
こんな簡単なことで良いのかと驚かれる方もいるかもしれませんが、ほとんどのトラブルの原因は定期的なメンテナンスを継続することによって解決されます。

特に、集塵機の吸い込み風量が減少してしまった場合は、大体の場合フィルターの汚れや目詰まりが原因です。
定期的なフィルターの清掃及び交換を心がけましょう。

また、中には配管の損傷部分の確認と補修、あるいは交換が必要になる可能性もあります。
特に、集塵部分から集塵機までの距離が長いと、配管の長さも長くなって損傷する可能性も上がるので、しっかり確認しましょう。

 

□まとめ

今回は、集塵機についてお伝えしました。
工場工事メンテナンス大阪.comは、建築業許可票(機械器具設置工事業、管工事業、鋼構造物工事業)を有する株式会社藤浪が運営しております。
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集塵機の設置やメンテナンスはぜひ当社にお任せください。

 

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