「機械設置の基礎工事について知りたい」
「基礎工事のメリット・デメリットについて知りたい」
このようにお考えの方は多くいらっしゃるかもしれません。
しかし、基礎工事についてはなかなか経験しないのでわからないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、機械設置の基礎工事について紹介します。
□基礎工事とは何か紹介
ここでは基礎工事とは何かについて紹介します。
どのような目的で実施しているのかについても理解できると思うので、ぜひ参考にしてくださいね。
基礎工事とは、地面と建物をつなぐ土台を作成する工事のことを指します。
基礎工事をしない方にとっては、建築物や設置物の機能や見た目ばかりに意識が行きがちですよね。
特に重たいものを建設したり、設置したりする場合には、それらを建てる部分の土台の強度も非常に大切です。
基礎が軟弱だと地震などが起きた場合に被害が大きくなる恐れがあります。
また、何もしていない状態でも崩れるという可能性もあります。
本稿をご覧の方は機械設置を考えている方が多いかと思いますが、土台の重要性は意識するようにしてくださいね。
□基礎工事の種類について紹介
ここまでは基礎工事とは何かについて紹介しました。
重要性についてもご理解いただけたところで、基礎工事の種類について紹介します。
基礎工事は主に3種類に分けられるので、それぞれについて見ていきましょう。
1つ目は、べた基礎です。
こちらは底面全体に鉄筋コンクリートを流し込む基礎工事です。
後ほど紹介する布基礎と比較すると、コンクリートと鉄筋の使用量が多いという特徴があります。
メリットとしては、不同沈下が起こりにくいです。
不同沈下とは、地盤の歪みの影響で建築物が傾いたり、地面に沈んだりすることです。
もし機械が傾いて倒れるなんてことがあれば大事故ですよね。
不同沈下が起きにくいというのは、とても嬉しいメリットでしょう。
デメリットとしては、コストが高くなりやすいことです。
コンクリートの使用量が多いことは紹介しました。
使用量が増えれば増えるほど、コストも高くなるのでその点は注意が必要です。
また、鉄筋によって強度が変わるということにも注意が必要です。
鉄筋が多ければ多いほど強度は高くなりますが、コンクリートと同様にコストがかさみます。
鉄筋が少なすぎると、べた基礎でも通常より地盤が脆くなることもありますので、ご注意ください。
2つ目は、布基礎です。
こちらは地面に逆T字型にコンクリートを打ち込む方法です。
地面深くまで鉄筋コンクリートを入れるのが特徴的ですね。
名前から布を使用しているのかと思いがちですが、実際には使用しておりません。
メリットは、コストが抑えられることでしょう。
コンクリートや鉄筋の量が少ないと、コストが抑えられます。
また、点で支えているので、べた基礎よりも頑丈な箇所があることです。
ポイント次第ではべた基礎よりも強度があるでしょう。
デメリットとしては、耐震性はベタ基礎に劣ることです。
やはり点で建築物を支えることになるので、耐震性という面では劣ってしまうようです。
3つ目は、SRC基礎です。
こちらは、床下に砂利やコンクリートを敷き詰める完全密閉構造となっています。
べた基礎は床下に空間があるのですが、こちらは空間を密閉します。
メリットとしては、高い耐震性が挙げられます。
敷き詰める際にはH型鋼材を組み込むので、非常に高い耐震性があります。
また、揺れを抑えて振動を吸収する効果もあります。
デメリットとしては、工事期間が長くなることでしょう。
砂利とコンクリートを敷き詰めるというのは工数がかかります。
メンテナンスの手間やコストがかからないことを考えると、非常にバランスの良い基礎工事ではないかを思います。
しかし、工場や倉庫では工事期間が非常に大切ですよね。
あまりにも長い時間工事があると、その間は稼働できないことになるので、その点は十分に気をつけてくださいね。
□基礎工事の流れを紹介
ここまでは基礎工事の種類について紹介しました。
ここからは基礎工事の流れについて見ていきましょう。
まずは、地耐力を確保です。
これには、地縄張り、根切り、砕石敷きの流れがあります。
次は、外周の型枠を組んでいきます。
防湿シートをひいて、捨てコンを流して、配鉄をしてという流れです。
次は、アンカーボルトの設置です。
アンカーボルトは基礎と基礎上部に載せる土台を繋ぎ留める金具で、土台の繋ぎ目や柱の下に必ず設置されます。
こちらは床の生コンを打設して、内部の型枠組み、設置、生コンの打設をします。
最後に、仕上げを行います。
まず養生をするのですが、コンクリートの強度を出すために重要な工程です。
養生が終わったら型枠を外して雑コン作業を行います。
そして、不要なコンクリートが除去できたら、終わりとなります。
□まとめ
今回は、機械設置の基礎工事について紹介しました。
基礎工事の種類とそれぞれのメリット、デメリットについてご理解いただけましたでしょうか。
基礎工事の流れも紹介したので、ぜひ参考にしてくださいね。
