新型コロナウイルス等の影響で換気の回数や換気方法の見直しをご検討されている工場経営者様は少なくないでしょう。
本記事では、工場の換気の重要性や回数の目安、換気の種類、空気の入れ替え方についてご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

□工場内を換気することの重要性とは?

たとえば、建物内を換気することで掃除後に残った小さなホコリやチリを追い出したり、冬に蔓延するウイルス等を追い出したりしています。
このような換気の役割はご存知の方も多いでしょう。
しかし、実は工場内でも換気の基準が設けられています。
換気を行うことで工場の生産性の向上が期待できます。
そこでここでは、工場内で換気を行うことの重要性についてご説明します。

まず、工場の換気については「建築基準法」という法律で基準が設けられていることをご存知でしたか。
建築基準法は、「建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図る」ことを目的とした法律です。
簡単に言いますと、工場内で活動している人の健康や財産等を守るための法律です。
建築基準法によると、以前まで建物内の換気については、「1時間の必要換気量が20立方メートル」と定められていました。

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、2020年4月には厚生労働省によって、「1時間の必要換気量が30立方メートル」が推奨されました。
必要換気量とは、屋内に必要な新鮮な空気の量のことを指し、1人が活動するのに必要なスペースと、人の呼吸量から必要な換気量を計算します。
また、必要換気量を部屋の面積で割れば、だいたいの必要換気回数が求められます。
特に、広い空間を要する工場内では、外部からの空気が十分に取り込めない場合や適切に換気システムが整備できていない場合などに、換気が十分に行われない可能性があります。

たとえば、給気口と排気口の位置が近すぎると、狭い範囲の空気だけ循環して他の部分に新鮮な空気が行き渡りません。
この現象をショートサーキットと呼びます。
工場内の作業によっては、人体に有毒なガスが発生することもあるため、ショートサーキットのような現象が発生すると、作業員の健康に悪い影響が出る危険性があります。
その他にも、暑さ対策やシックハウス症候群対策としても、換気は手軽に行える対策と言えます。
工場内の必要換気回数に関して目安をお伝えすると、自動車修理工場で8~12回、熱処理・鋳造・鉛造の工場で10~30回、メッキ工場で15~30回ほどになります。
工場の経営者の方は、換気対策にぜひ参考にしてください。

□換気の種類をご紹介!

工場内の換気を十分に行うためには、窓や出入り口を開けるなどの自然換気だけでは不十分です。
そのため、大規模な機械換気が必要になります。
機械換気は、3種類に分類されます。

*第1種換気

第1種換気は、給気と排気の両方を換気扇で行います。
給気と排気を両方機械で制御できることから、もっとも計画的な換気設備と言えます。

*第2種換気

第2種換気は、給気のみを換気扇で行います。
清潔な環境が求められる食品工場などに設置されているケースが多いです。

*第3種換気

第3種換気は、排気のみを換気扇で行います。
他の機械換気と比べると第3種換気は仕組みがシンプルであるので、設置費用やランニングコストを抑えられるメリットがあります。

□空気の入れ替え方法について

「有害とされる汚染物質を拡散させない」
これが換気の基本的な考え方です。
特に工場内の場合は、人体に有毒なガスが発生する可能性もあります。
作業員の方が有毒なガスを吸わないためにも、ガスの特性を利用して効率よく換気を行う必要があります。

ここでは、4つの換気方法を簡単にご紹介します。

1つ目は、局所換気です。
空気より軽いガスを喚起する場合は、一気にガスを吸い込む箇所を設ける局所換気で除去します。
排気口から吸引しガスを水で洗い流すことで、ガスや有害物質を水に溶かします。
そして、処理設備で水と有害物を分けることで、害なく廃棄をします。

2つ目は、プッシュプル換気です。
生産構造の関係で局所換気を設置できない場合は、空気の吹き出しを利用したプッシュプル換気を採用すると良いでしょう。
ガスの流れを変えて、吸い込める場所に移動させてから換気します。

3つ目は、置換換気です。
工場内に電気炉のような熱を発する設備がある場合に採用する換気方法です。
主に熱と共に発生した有害物質を除去します。
空気を外へ出す排気だけでなく、新鮮な空気を給気して空気の流れを起こし、有害な空気を溜めずに送り出します。

4つ目は、希釈換気(全体換気)です。
工場内に広がった汚れた空気を、新鮮な空気と混ぜて薄める方法です。
このように、方法はいくつかあり、それぞれに適した産業用の送風機が生産されているので、工場内の状況に応じて換気設備を選びましょう。

□まとめ

今回は、工場の換気の重要性や回数の目安、換気の種類、空気の入れ替え方についてご説明しました。
当社は、大阪府を中心に近畿圏内の工場工事やメンテナンス工事を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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