スポットクーラー設置工事

夏場になると工場内の気温が上昇し、工場内に空調設備が設置されていないことで十分な換気も行えず熱がこもってしまい、従業員の体調不良や生産性の低下が懸念されておりました。熱中症対策の義務化という背景もあり当社に空調機器の設置工事のご依頼をいただきました。

工場内の暑さ対策として全体空調機の導入を検討しましたが、全体空調機を設置する場合、おおよそ100馬力ほどのパワーが必要となり、コスト面や運用面から現実的ではありませんでした。また、工場の広さに対して常時作業している人員が限られているため、全体空調では冷房効率が悪く非効率な運用になることが懸念されました。

そこで当社では、作業員のいるエリアのみの温度を下げるためにスポットクーラーの設置をご提案しました。具体的には、5馬力の空調機を3基設置し、それぞれに送風口を4口ずつ設けることで、冷気をピンポイントに作業者へ届けられるように設計いたしました。

施工のポイントとして、既存のホイストクレーンの動線と空調ダクトが干渉しないよう、空調機の設置位置を考慮し、安全性と機能性の両立を図りながら工事を進めました。その結果、作業環境の改善と熱中症リスクの軽減、生産性向上を実現いたしました。