「プラント配管工事をしたいけど、どんな種類があるか分からない」
「プラント配管工事の見積もりの内容を知りたい」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。

プラント配管工事について詳しく知っている方は少ないかと思います。
そこで今回は、プラント配管工事の工事内容や見積もりについてご紹介します。

□プラント配管の種類について解説

みなさんはプラント配管にはどんな種類があるかご存じですか。
実は、工場やプラント配管には様々な種類があります。
ここでは、液体配管と気体配管、粉体配管の3種類をご紹介するとともに、それぞれの配管を設置する時の注意点をご紹介します。

*液体配管

まず1つ目に液体配管をご紹介します。
液体配管は、飲料水や排水、熱源水などの液体を流体とする配管で、水配管と油配管とに分けられます。

水配管を設置する際は、できるだけ管を短くするとともに、空気だまりを作らないように注意しましょう。
例えば、配管の勾配に注意することで空気だまりを防げます。
どうしても空気だまりができてしまう場合は、空気抜き弁を取り付けると良いでしょう。
なお、冬場は配管が凍結して壊れてしまう可能性があるので気を付けてください。

*気体配管

2つ目に、気体配管をご紹介します。
気体配管は、蒸気や冷媒、燃料ガスなどの気体を流体とする配管です。
また、プラントの機器を仲介するプロセス配管や医療用ガスの配管などの特殊ガス配管も気体配管に含まれます。

気体配管を設置する際には、適切な配管口径にするようにしましょう。
配管口径が適切でなければ、管内の圧力や温度の変化によりエネルギーが浪費されてしまいます。
また、蒸気配管や冷媒配管では、保温工事を施して流体の熱損失を防ぐようにしましょう。

*粉体配管

3つ目に、粉体配管をご紹介します。
粉体配管とは、工場での小麦粉など、粉体を流体とする配管です。
これは移送方式によって吸引配管方式と圧送配管方式に分類されます。

粉体配管では、粉体が詰まりやすいという点に注意しましょう。
そのため、平らで滑らかな配管を選んだり、曲がり部分が少ない設計にしたりするといった対策が必要です。

ここではプラント配管を3種類ご紹介しました。
配管は暮らしに欠かせない設備であり、皆さんの住宅にとっても重要な役割を果たしています。
給湯、給水、下水、換気ダストなど、実に多くの配管が床下や天井裏に張り巡らされているのです。

日常を快適に過ごすために重要なものですが、工場やプラントにおいても同様です。
今回ご紹介したように多くの種類があるので、ぜひ調べてみてください。

□プラント配管の見積もり内容をご紹介

ここでは、プラント配管の具体的な見積もり内容をご紹介します。
プラント配管工事における費用の見積もり内容を詳しく知っている方は少ないかと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

配管工事にかかる費用は、一般的な化学プラントコストの工事費の中で最大で、12パーセントを占めています。
なお、工数がもとになる配管工事労務費はその工事費の60パーセントから70パーセントを占めます。
このように聞くと、プラント配管の見積もり内容はかなり慎重に行う必要があると言えますね。

プラント配管工事工数に限らず、工事に要する作業工数の利用場面は多いです。
そのため、工数に関する知識はしっかり身につけておくと良いでしょう。

□配管の見積もり手順について解説

先ほど配管の見積もり内容をご紹介しましたが、ここでは、配管の見積もり手順について解説します。
一般的なプラント配管工事の見積もり方法は以下の3つです。

・溶接ビードの総長さで考えるDB見積もり
・配管の口径と配管の長さで考えるBM見積もり
・配管重量で考える見積もり

なお、3つ目の配管重量で考える見積もりは、1トンあたり何円かで考えます。

ここでは1つ目のDB見積もりについて少し説明します。
DB見積もりという言葉を初めて聞いたという方もいるでしょう。
ですが、法則さえ理解できればとても単純です。

積算の方法としては、配管の物量を全てDBに換算します。
このDBは、インチダイヤとも呼ばれるのですが、これは溶接線の長さを指しています。

まず配管の口径は全てインチ表記でまとめてみましょう。
そうすると理解しやすくなりますよ。
25.4ミリメートルが1インチで、溶接するリング数とインチ数を掛け合わせたものが配管のDBです。

これさえ計算できれば、残りの情報は図面から拾い出すだけです。
とはいっても、物量が多いとかなり大変なので、配管物量の拾い出しは丁寧に行いましょう。
さらに、物量を拾い出した後に2回以上チェックするようにすると安心ですよ。

□まとめ

今回は、プラント配管の工事内容や見積もりをご紹介しました。
プラント配管には多くの種類があり、見積もり方法も複数あります。
プラント配管をご検討中の方の参考になれば幸いです。
当社では、大阪府を中心に近畿圏内で配管工事や設備設置工事をお請けしています。
気になることがあればお気軽にご相談ください。

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