「クーリングタワーの修理を考えているが、どうしたらいいかわからない。」
「クーリングタワーの清掃・メンテナンスを考えているが、メリットがわからない。」
「クーリングタワーが故障した原因を教えてほしい」
このような悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。
しかし、メリットや故障原因をご存知の方は少ないですよね。
そこで今回は、クーリングタワーの修理をお考えの方へメリットや故障原因を紹介します。
そもそもクーリングタワーとは
そもそもクーリングタワー自体がよくわからないという方も多いですよね。
あまり馴染み深い言葉ではないと思います。
ここでは、クーリングタワーとは何かについて詳しく紹介するので、参考にしてください。
クーリングタワーとは、建物の屋外に設置されます。
空調機用の冷却水を再循環使用するために、熱を放散させる装置です。
これは冷却塔とも言われています。
冷却水を再循環と言われてもわからない方もいらっしゃるでしょう。
わかりやすく説明すると、エアコンに繋がれた室外機のような役割を担っています。
クーリングタワーは気化熱と同じ原理を利用して、水自身の温度を下げます。
また、室内の熱を室外に放出する役割があります。
では、クーリングタワーはどのような場所で使用されているでしょうか。
クーリングタワーにはビルや病院、ショッピングモールなどの空調用から、
発電所や工場の機械を冷却するためのもの、高温の冷却水を低温にするためのものなどがあります。
クーリングタワーの故障内容とその原因と対策について
ここまではクーリングタワーがどういったものなのか、どういった目的で使用されるのかを紹介しました。
ここからは、クーリングタワーの故障内容やその原因と対策について紹介します。
クーリングタワーの故障内容は様々なので、ここでは5つに限定して紹介します。
1つ目:循環水温の上昇
こちらは循環水量の過不足、吐出空気の再循環、煙突等他の熱源からの熱風吸込、
吸込空気の偏流、循環水の偏流、散水槽孔の目詰まり、充填材の目詰まり、
ファン風量不足、ベルトのゆるみ、はずれまたは切断が原因として考えられます。
対策としては以下の方法があるため、参考にしてください。
・規定水量に調整
・周囲条件の改善
・煙突を高くする、またはタワー位置移動
・周囲条件の改善
・入口バルブにより調整
・清掃
・充填材の清掃または取替
・羽根角度調整、またはプーリ取替<
・Vベルト減速方式の場合ベルト張り調整または取替
2つ目:循環水の減少
こちらは、ストレーナの目詰まりやポンプの容量不足が原因です。
清掃やポンプの取り替えを行うことで防げるでしょう。
3つ目:ポンプがエアを吸う
こちらはストレーナの目詰まりや下部水槽水位の低下が原因でしょう。
清掃や補給水圧をあげたり、ボールタップボールの位置を調整したりすると改善されます。
4つ目:送風機用電動機が回転しない
こちらはブレーカや接触器容量不足、電動機の故障が原因です。
既定のものに取り替えたり、修理または取り替えをしたりして対応しましょう。
5つ目:異常音や振動
こちらの原因は以下の通りです。
・軸受部の故障
・羽根先端と送風機ケーシングの接触
・締付ボルトのゆるみ
・電動機の故障
・送風機羽根のアンバランス
対応として、軸受の取替や取扱店に連絡、ゆるみ箇所を締付調整、
羽根角度やバランスの調整、羽根取付ボルトの締付があるでしょう。
クーリングタワーを清掃、メンテナンス、修理するメリットとは
ここでは、清掃やメンテナンス、修理のメリットについて紹介します。
第一に、故障する前に清掃やメンテナンスを行うことが重要です。
では、メリットについてお話しします。メリットは4つに分けて紹介します。
1つ目:省エネ効果が得られること
清掃やメンテナンスをすることで、運転効率が上がります。
そのため、省エネ効果が期待できるでしょう。
2つ目:クーリングタワーの寿命を伸ばせること
清掃やメンテナンスを行うことで本体の寿命を伸ばせるでしょう。
3つ目:レジオネラ菌対策になること
クーリングタワーはその構造から、レジオネラ菌が増殖することがあります。
しかし、定期的なメンテナンスをすることで、菌の繁殖を防げるでしょう。
4つ目:事故やトラブルの防止
清掃やメンテナンスをすることで、設備全体に関わる事故やトラブルを早期位発見できることが予想されます。
事故やトラブルが発生を未然に止められるようにしましょう。
まとめ
今回は、クーリングタワーの修理をお考えの方へ故障の原因や点検箇所の調整や
処置のメリットや故障原因を紹介しました。
クーリングタワーは様々な場所で使用されていることがお分かりいただけたでしょうか。
また、清掃やメンテナンス、修理には多くのメリットがあるため、積極的に行いましょう。
困っていることがある方は当社までご相談ください。