モーターに異常がないか心配している方はいませんか。
それぞれの故障に適切に対応すれば、いつも通りに使えるようになります。
ただし、その故障の種類は多く、適切な処理は難しいです。
そこで今回は、モーターの故障と環境について紹介します。
 

故障について

モーターの故障では、3つの故障がよく見られます。

1つ目:異常音

これはベアリング周辺の不良が原因として考えられます。
異常音が出ているにも関わらず使い続けた場合、べアリングが破損してコイルの焼損につながるでしょう。
ベアリングの取り替えとオーバーホールが必要です。

2つ目:振動

これは回転子のバランス不良、またはベアリング周辺の不良が原因として考えられます。
異常音と同様に、使い続けた場合にはベアリングが破損してコイルが焼損するでしょう。
バランス調整かオーバーホールが必要です。

2つ目:熱

この原因はコイルの劣化が挙げられるでしょう。
そのため、コイル巻替を行う必要があります。
そのまま使い続けた場合は火災につながる恐れがあります。

環境について

モーターの使用環境が悪い場合は上で書いた3つの故障がよく見られるため、続いてはその悪い環境について紹介します。

1つ目:油汚れ

油で汚れている場合、絶縁不良を起こす可能性があります。
洗浄と乾燥を行うことでコイルの焼損を防ぎましょう。

2つ目:長時間の使用

長時間使用する場合、モーターの寿命を縮めます。
オーバーホールを行い、特にコイルとベアリング周辺のチェックをしましょう。
モーターは永久寿命ではないため、定期的なメンテナンスを心がけてください。

3つ目:異臭

異臭がした場合、近日中にモーターがストップする可能性が高いです。
また、火災が発生する可能性もあります。
異臭がした場合は大変危険な状態であるため、コイル巻替もしくはオーバーホールを行い、事故を防ぎましょう。

4つ目:整流子面の傷み

整流子面が傷んでいる場合、コイルの焼損を引き起こすことが考えられます。
このときは整流子面を削正しましょう

5つ目:絶縁低下

絶縁低下が起きると、コイルの焼損に伴う火災が発生する可能性があります。
絶縁を復旧する修理を行い、未然に防ぎましょう。

6つ目:カーボンブラシの減り

カーボンブラシの減りが早いと、カーボンブラシ粉によって絶縁不良を起こす場合があります。
整流子面を削正すると良いでしょう。
 

モーターの故障事例と対策について

続いては、モーターの故障事例について、その原因と対策を紹介します。

ケース1:負荷をかけない状態で回転しない場合

この原因としては、停電や接続電線の断線、開閉器の接続不良、固定子巻線の断線などが考えられます。
電動機接続回路の導通を確認したり、巻線の抵抗値や絶縁抵抗値を測定したりすると、どこに原因があるのかわかるでしょう。

ケース2:負荷をかけない状態では回転するが、負荷をかけると音がする場合

これは、音が連続するか否かが大切です。
音がするだけの場合は異物の侵入が原因として考えられるでしょう。
そのため、その異物を取り除けば良いです。

連続的な音がする場合は違う原因が考えられます。
それは軸受の磨耗・不良です。
これは自身での対処は難しいため、業者に依頼しましょう。

ケース3:負荷をかけない状態では回転するが、負荷をかけると過熱する場合

ここには多くの原因が考えられます。
例として、過負荷や電圧が高すぎる・低すぎる、電圧不平衡、冷却通風路がふさがれている、
電動機巻線が相間短絡している、始動頻度が高いなどが挙げられるでしょう。
負荷を軽くしたり、電源を修理したりすると解決します。

ケース4:振動が大きい場合

この原因としては、カップリングの不釣合量が大きいことやベルト掛けプーリー間の中心不一致などが挙げられます。
カップリングの釣合を調整したり、プーリーの中心を一致させたりすると解決できるでしょう。

モーターの点検項目について

上記の異常を事前に防ぐためには日常点検が大切です。
そのときに点検する場所を3つ紹介します。

点検①:モーターの電流値

普段の運転電流値と比較して大きくなっていないか、定格電流値を超えていないか確認しましょう。

点検②:異常音

モーターから異常音が出ていないか、運転時の運転音が普段よりも大きく・小さくないかを確認しましょう。

点検③:端子箱の結線の異常

ゆるみや端子の絶縁状態、端子箱内に異常はないか確認しましょう。

その他にも、ブレーキ付きの場合はブレーキのギャップが正常値に調整されているか、
表面温度に異常がないか、ボルトのゆるみはないか、異常振動はないか確認します。
 

まとめ

今回は、モーターの故障原因と解決策を多くの項目から紹介しました。
異常を早く見つけると事故を未然に防げます。
日常的に点検するのに加えて、早期のオーバーホールを実施すると多くの修理費用を払うことなく安全運転できるでしょう。

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